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楊貴妃 

これは妖であり、稚拙な物語であります故に、事実無根と罵られようと私奴には猫を御する思いでありますので、ご他言無用とさせて頂たいと存じます。



北北西に天の川が見える現在より遥か昔。その空には天の川は無く、その代わりに大きな狐が空を飛んでいたそうだ。一点のくすみもない空を黄色い身体が東へと駆け抜け、また西へ戻っていく。狐の行き着く先には絶世の美女が生まれると、都では大騒ぎだったそうで、人は狐に肖りたいと年に一度は狐の面をつけて、空を舞う狐を歓迎したそうだ。

しかしそんな祭りは長く続かなかった。各地で生まれた美女が成人をする頃、その美女を取り巻く人間は皆疫病で死んでしまうという現象が各地で起こるようになったのだ。偶然か必然か、それすらもわからないまま美女達は次第に多くの人民から非難を浴びるようになった。こうなってしまったのも、全ては空を舞う狐のせいに違いない。そう考えた都の人間は祭りを廃止、空を悠然と舞う狐を射ち落さんと演舞隊を編成した。

しかし、狐は人間よりも利口な生き物。この窮地をいち早く察知し、空を這い回った後に黄色い閃光へと姿を変えてどこかへと姿を晦ましてしまった。都の兵士は狐のいなくなった後にできた空のくすみを天の川と名付けて、後世へと忌まわしき狐のことを語り継ぐことにしたそうな。狐が空から消えた後、空には星と呼ばれるものが目立つようになり人間はそれを素敵だと言う様になった。その星と呼ばれるものは狐の涙であることを一体誰が知るのだろうか。

テーマ: ショートショート

ジャンル: 小説・文学

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