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Alive In My Heart (2) 

遂にこの日が来てしまった。ある日の夕方、母が震える声で私を呼んだとき、既に覚悟を決めていた私は、その声に大して驚きもしなかった。バック兄さんの時と変わらない母の震えた声が、一階から私を呼び続ける。あの時はバック兄さんは何事かと走って階段を下りていったが、何が起こるのかをわかっている私は内心の恐怖を押し殺しながらゆっくりと螺旋階段を下りていった。
「…クライド!あ…貴方にも…っ…!」
階段を下りきる前に、母が駆け寄ってそう叫んだ。シルクのドレススカートを靡かせながら、眼を赤くさせて涙ながらに叫ぶその右手には赤い手紙が握られている。間違いない…思っていた通りだ。
「うっ…う…っ…」
母がすすり泣く。私にはどうすることも出来ない。下りかけの階段を下り、母の隣に立ったとき、母は握り締めた赤い手紙を私に渡して螺旋階段を駆け上がっていってしまった。恐らく母は部屋で泣くのだろう、兄の時もそうだった。三日間泣き続けて、憔悴しきった母は一回りも二回りも小さく見えたものだ。…そんなことを考えていると二階で扉を閉める音が聞こえ、私は現実に引き戻された。私はそっと、渡された赤い色をした手紙に眼を向け、開封する。取り出した赤い紙には簡潔に文字が印刷されていた。日時と場所、そして「クライド・バロウ」。私の名前だ。私は今日この時間をもち、戦争に向かう兵士となることが決まったのだった。

テーマ: 二次創作:小説

ジャンル: 小説・文学

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