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悪夢の輪廻 

今朝の夢。それは中学校の校舎に似た場所でPS2ゲームソフト「SIREN」ばりの脱出劇に陥る夢。しかし自分の視点で動いてはいるものの、自分の身体じゃないことを自分で理解している不思議な感覚だった。まるで他人の身体を自分が操っているような感覚に戸惑う。それでも、ゾンビの様に徘徊する彼らの様な屍人にゃなりたくないって訳で、逃走を繰り返す。


次第に諦め始めた頃、もうどうにでもなれと廊下で死んだフリをしていたらピザ屍人に見破られる。しかし、その際にピザ屍人が「屍人とは命が無限になってしまうのに、こんなところで死んでいるのはおかしいなあ。」と発言したのをきっかけに脱出方法を見出す。身体を捻り起き上がり、走って下駄箱が見える玄関に走っていく。僕は外に脱出するために最後の策略を実行するのだ。「命が無限にあり、終わりがないのであれば自らこの舞台に幕をひくしかない。」その考えから「学校の終わりは放課後、終わりが放課後だとしたら玄関から帰れば物語の幕だ。」という思考に至ったのだ。なんとも単純で今になって考えれば稚拙な考えであったが、あのときの僕には青天の霹靂だった。


玄関まで走っていくと、玄関の前で見覚えのある彼女が僕を待っていた。ネィゼルだ。開け放たれた玄関の扉の横で笑顔の女神が手を伸ばしている。僕は、彼女の手を握り玄関から共に飛び出した。さながらPS2ゲームソフトの「ICO」の様に彼女の手をとって玄関から脱出を完遂して振り返ると、校舎から出られない屍人は僕を睨んでいた。僕の自論は正しかった訳だ。



気がつけば、外に出た際に身体は自分のものに戻っていて。生きている喜びに彼女と抱擁を交わし、髪を撫でてては「生きてて良かった」と感嘆の声をあげる。ふと校舎を見上げれば校舎はボロボロの廃墟と化しており、彼女と共に校門をくぐりぬけて悪鬼悪霊の魔窟にさよならを告げる。


問題はその帰り道だ。どうにも屍人の魔窟で見かけた人と似たような人達とすれ違うのだ。まるで屍人なんて始めから存在していなかったかの様に、普段と変わらない町並みに僕の思考は溶かされていく。戸惑いがちに安堵の息を吐き、歩き始めたその時だった。

校舎で僕が動かしていた身体の彼が笑顔でボロボロの校舎に入っていくのを見た。僕は寒気を覚えた。急いでその付近に近づくと、今校舎に入っていった人の友人と思われる人を見つけた。話しを聞きにいくと「彼は写真家で、廃墟の写真を撮りに行ったんだ」と聞かされた。そして、そのときに直感した。「僕がこの廃墟から出てきたことで彼の人生になにかしらの影響を与えてしまったのではなかろうか。」と。「本来、彼が脱出できるはずのストーリーを上から塗り替えてしまったのではないか。」と。そう思うと安直にそんな気がしてならず、焦燥感にかられるものの、廃墟へ足を踏み出す勇気は合わせ持っていなかった。写真家の彼が窓から校舎に入ったのを見たとき、言い知れぬ絶望感を感じたものだ。



思えば…彼のことを見送った友人と思しきこの人も…あの校舎の中で見た気がする。彼に僕がこれまでの経緯を話したところで到底理解してもらえるとは思えないが、語りださずにはいられなかった。そして、その会話をする横を女性が一人通り過ぎようとする。見覚えのある彼女にも違和感を感じたときにはもう…僕は彼女をひきとめていた。彼女もまた、この校舎で僕を襲った屍人と酷似していたからである。話を聞けば彼女もこれからこの廃校舎に用事があるとの事だったので、僕は必死の説得で彼らを廃墟へ侵入させないように説得する。


そして、そのときに気がついた。間違いなく校舎へ侵入したであろう写真家の彼の人生を狂わせた事に。ストーリーを事前に変えてしまった事に。どこか、この悪夢の輪廻をひとりの犠牲により止めてしまった気がした。僕の説得により写真家の友人は車で待つ事にしたようで、ひきとめた彼女も渋々帰っていった。僕は手を繋いだ彼女と廃墟を後にし、もう二度とこの廃墟には近づかないと心に決めて夢は終わるのだった。






だが夢から覚め、目が覚めてから気がついた。校舎に入らなかった彼らはいずれ校舎に入るのだろうと。友人が廃校舎から出てこなかったら心配になって結局中に進入するのではなかろうか。ひきとめた彼女も時間や日を改めて訪問するかもしれないのではなかろうか。ああ、悪夢の輪廻は思い上がった一人の行動では何も変えることは出来ないのだ。だがしかし、この悪夢が終わりを告げる日が来ないとも限らない。運命とはきまぐれである。いつか、この夢の輪廻が終わるときに、僕は校舎に取り残されたくはないものだ。そう願うばかりである。願わくはこの文章が遺書にならない事を願う。


テーマ: 雑記

ジャンル: 小説・文学

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