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メルステ「WORLD OF MAQUILLAGE」発売! 

ある朝、目覚めると、そこには違和感。
崩れ落ちる世界で二度目の朝がくる。
でも大丈夫。怖がらなくて良い。
ここは君と共にある。それは…MARCHEN STATION。
さあ、共に行こう。夢の旅。

メルヘンステーションの新しいアルバムが発売された。

「WORLD OF MAQUILLAGE」

meru.jpg

これがその「ワールドオブマキアージュ」だ。
作曲者…一概にそう云ってしまって良いものか…正しくアーティストである、彼の名前はCafe Au Lait氏。某ゲーム会社で多忙な毎日を送る彼が世に送り出した3枚目のアルバムについて、語っていきたいと思う。

●アルバム発売の経緯について。
アルバムを発売する以前にWeb上において、アルバムの3曲目になる曲のタイトルを公募する企画を行っていたカフェオレさん。この時点で楽曲の一部が明らかになり、遂にメルステの一部楽曲が解禁となった事で、メルステファンは勿論のこと、メロスピ大好き人間はその楽曲に驚きを隠せなかった事だろう。彼は「今回のテーマ」に一体どんな思いをかけているのか。誰もが思ったはずだ。それもそのはず。そのメロディが奏でたのはアラビアンなフレーズで、過去のメルステ楽曲とは毛色が若干違っていたのだから、驚いた者も少なくはないだろう。





楽曲公募には僕自身も「Open sesame!」というタイトルで応募をさせてもらい、カフェオレさんの目に留まり嬉しいコメントを頂いたが…惜しくも選ばれるのは至らなかった。しかし、アルバムに収録された楽曲を聴き、僕自身も「これは…Desert Samsara…だ。」と大いに納得し、微笑まずにはいられなかった楽しい企画でした。



http://youtu.be/-pxCSszETMM


ボーカルを務めるLeo氏は、twitterにおいて「いつメルステ新譜を発売するねん」とメルステファンも首を縦に振る発言をしていたが、発売日が決定した時には、Leo氏も楽曲のミックスにかけるこだわりに感服していた様子だった。確かに、上記の企画が発表されてからも発売に至るまで長い期間があった。だが、この素晴らしくも素直な楽曲達を聴けばそんな待っていた時間も溶け出してしまうような、そんな優しい気持ちになるのだ。これがメルヘンステーションの魔法…メルステマジックである。

●遂に新譜の発売!
カフェオレさんも、twiterにおいて
「全体的に頭おかしいです!」
と言っていたのだが、それは…もう。ホントに寸分違わずの事でした。前々作の「For The Sake Of God」よりも激しく素直で、前作の「Cocktail Of Dream」よりも優しくも甘い美旋律は、より完成されたカフェオレさんの世界へ我々を誘います。

僕は、今回のアルバムのイントロダクションにおいて、カフェオレさんに「前作から恒例となっている逆再生の演出は使わないのですか?」と聞いたところ、カフェさんは「今回は使わないです。」とお答えを頂いていました。僕は個人的にFor The Sake Of Godにおいて、カフェさんの歌唱や逆再生の演出を強く気に入っていた為、そのお言葉を頂いたときには少し残念に思った気持ちもあったのですが、近作のアルバムでは僕の思考を遥か凌駕した魅せ方を披露していただき、益々カフェオレさんというアーティストが測れない存在である事を認識しました。

今作の時計のアラームを使った日常のひとコマから、メルステワールドへと突き落とす演出は、普段の逆再生演出の「作られた世界」からの導入とは違い、もっと素直にナチュラルかつ不思議な世界への扉を開いたのです。思えば、前々からバイノーラル録音について発言していたのを思い出して、ああ、してやられた。と笑みを浮かべました。

今作のアルバムではカフェオレさんの歌唱パートも多く、HPで聴けるカフェオレさん個人楽曲が大好きだった僕にはとても嬉しい内容となっていました。「素直」と幾度か上記でも表現しましたが、これには理由があり、前作や前々作のアルバムではカフェオレさんの初期楽曲の「カフェオレさんらしさ」の様なものが若干薄れていると個人的に思っていたのです。しかし、それはここにきて完全になくなりました。カフェオレさんのやりたかったであろう語り部を楽曲の中から幾度も見つけ出したとき、あの日、聴いた、Dramatic Rainを。僕は思い出さずにはいられませんでした。異邦の騎士のように作品をこよなく愛したその気持ち、その優しさに包まれたとき、WORLD OF MAQUILLAGEはまるで思い出を紐解くようにゆっくりと逆再生のように流れていったのです。それはまるで、world warⅢ・Ⅳを聴いたあの日を思い出すかのような鮮やかな世界観。思い出だけで終わらない、新たな世界の扉を彼は開けてくれました。

これは容易な事ではありません。「やりたい事」というのは時に楽曲の色を変えてしまう。色が変われば世界観が緩やかに変わってしまいます。それは違和感を生み出してしまう。でもそれが、WORLD OF MAQUILLAGEではどうですか?カオティックやプログレと、まるで一線を引いた様な構成ではありませんか。こんなにも美麗な硝子細工のような世界観を崩さずに、自分の世界を押し出すというのは一朝一夕ではできません。それが、このアルバムに隠された本当の素晴らしい所だと、僕は感じています。努力の人。憧れずにはいられません。

「鬼才」とオビには書かれていました。ですが、やはり僕は彼を「天才」と呼びたいのです。努力の果てに自信を持って自分の世界を押し出し、決してその努力をひけらかす事の無い彼に、鬼だなんて言葉を僕は使えません。だって、彼の曲はいつだって優しく僕達を包み、とても楽しい世界へ連れて行ってくれるのですから。コーヒーのような闇ではない、ミルクのように甘すぎない、そんな不思議な一体感をカフェオレさんから感じます。今までも、そしてこれからも。

テーマ: 作詞・作曲

ジャンル: 音楽

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